Ishigaki-bird Hiroji Motowaka Website

 台風が大型になってやってくることが多いこの季節。野鳥の世界では、ぼちぼち秋の渡りが見られるころになります。第一陣は、8月中旬から見られるようになったツメナガセキレイやツバメの到来にはじまり、本格的な渡りのシーズンとなります。

 水田では、もう二期作がはじまり(八重山地方では、稲作は、普通、年二回で多い方は、三回作ります)、田植えをした水田では、シギ類が次々と数が多くなり、種類も多くなってきます。
kanmuriwashi2.jpg開けた場所では、八重山の主役、カンムリワシが、見やすくなってきます。しかし、巣立ちしたばかりの幼鳥を見るのは大変です。

 9月の終わり25日前後には、毎年のようにアカハラダカの渡りが見られます。陽が高くなるとにつれ、数十羽から数百羽の群れが次々と鷹柱を描き、年によっては、一日で数千羽の数で南を目指し渡っていく光景が見られます。さらに、10月の初め10日前後には、サシバの大群の渡りが見られます。

 サシバは、まだ薄暗い早朝から宮古島や伊良部島から飛び立ち、南にある石垣島や西表島をめざし飛んできます。上昇気流が発生する雲に乗り、上空の雲を出でたり入ったりしながら群れでやってきます。石垣島や西表島では、午後三時ごろからいくつもの鷹柱をつくり、北の方面(宮古島)から渡ってくるのが確認できます。やがて、ねぐらをとるため、森の中へ舞い降りる光景が見ことができます。特に、西表島の仲間川上流へ舞い降りる光景は圧巻です。夕暮れの中、いくつものサシバが木の葉が落ちるかのように、原生の森へ吸い込まれていくのが見られます。誰もが感動するに違いありません。(こんなラッキーチャンスに会いたいものです)

 さて、この季節は、小鳥類も多く渡ってきます。基亜種のサンショウクイやエゾビタキが多く、あちらこちらで見られ、何か別のヒタキ類が混じっていないのか気にかかるところです。耕した畑では、石垣島や宮古島で繁殖したツバメチドリたちが、大きな群れを作るようになります。

 10月に入ると、コムクドリが見られ、ある年には、数千羽の群れが、大挙して渡ってきたことがあります。

 11月には、ガンやカモたちが毎年のように、飛来します。中でも、ヒシクイは、常連として、数羽の群れで見られます。そのほかのガンもやってきます。迷鳥では、マガン、カリガネ、アカツクシガモ、ツクシガモ、サカツラガンなどどれも見たいガンたちです。冬の走りもまた注目の季節なのです。

9月から10月に見られる野鳥

アオツラカツオドリ(海上沖合い)、アカシカツオドリ(海上沖合い)、カツオドリ(海上沖合い)、
カラシラサギ、アカハラダカ、オオノスリ、サシバ、チゴハヤブサ、ソリハシセイタカシギ、ツバメチドリ、ハジロコチドリ、オオメダイチドリ、サルハマシギ、オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギ、オジロトウネン、アメリカウズラシギ、エリマキシギ、クロハラアジサシ、ハジロクロハラアジサシ、ハシブトアジサシ、ベニバト、ブッポウソウ、ヒメコウテンシ、イワミセキレイ、キガシラセキレイ、ホオジロハクセイキレイ、キマユツメナガセキレイ、マミジロツメナガセキレイ、タカサゴモズ、ムネアカタヒバリ、マミジロタヒバリ、アカヒゲ、キマユムシクイ、カラフトムシクイ、ハイイロオウチュウ、ミヤマガラス。